富士見台は岐阜県と長野県に跨る中央アルプスの南端にある高原です。
日本で6番目に長いといわれる恵那山トンネルが真下を通っており
標高は1739m、胞山県立自然公園の一部です。
豊かな自然と大パノラマが楽しめる高原として人気ですが
比較的簡単に登れることも魅力のひとつです。
登山初心者の入口としてピッタリな素敵な高原なので
登山してみたいけど登れるか自信がない・・という方や
手軽に登山気分を味わいたいという方にぜひ登ってみてほしいです!
登山初心者でも迷わず行けるルートや駐車場、周辺情報なども合わせてお伝えします!
【富士見台高原】登山初心者におすすめな理由3選!
- その1 簡単に短時間で登れる!
- その2 簡単に登れるわりに大パノラマの絶景に出会える!
- その3 様々なルートが楽しめる!
その1 簡単に短時間で登れる!
富士見台高原は1,739mと決して低い山ではないのですが
比較的上の方まで車で行くことができるので
わりと短時間で頂上まで行くことができます。
一番距離が短い萬岳荘付近から登るルートでは木の階段で綺麗に整備してあり
軽装で遠足気分で登ることができます。
小学生低学年、幼稚園児でも散歩がてら登ることが可能です。
わんちゃんを連れた方なども見かけますよ!
萬岳荘から富士見台高原山頂までの距離はおよそ1.8キロメートル。
コースタイムは上り40分下り30分と、休憩を入れても
1時間半ほどで駐車場まで帰ってくることができますよ!
登山道もわかりやすいため、道に迷う心配もありません。
その2 簡単に登れるわりに大パノラマの絶景に出会える!
約40分登るだけで山頂からは北アルプス、御嶽山、中央アルプス、南アルプスなど
の山々を360°楽しむことができます。
富士見台高原は全体が千島笹という背丈1mほどの笹に覆われており
視界を遮るものがほとんどありません。
天気が良ければ、すぐ近くにある恵那山をはじめとした日本百名山を
23座も見ることができるそうですよ!
ちなみに富士見台という名前のとおり富士山も見えるんでしょ?と
思われがちですが、残念ながら富士山は見えません。
富士教という宗教信者が富士遥拝所をこの場所に置いたことから
富士見台と呼ばれるようになったそうで
富士見台という名前の由来とあの富士山とは関係なさそうです。
山頂だけでなく、登っていく道中からもずっと絶景が見られるので
写真を撮る手が止まらないこと間違いなし!
大パノラマを前に、登山したぞ!という達成感を味わうことができますよ。
その3 様々なルートが楽しめる!
富士見台高原に登るには、複数のルートがあります。
目的や手段に合わせて選ぶことができるのも魅力です!
大きく分けると、岐阜県中津川市側から登るルートと
長野県下伊那郡阿智村から登るルートです。
2つのルートにも、複数の選択肢があり!
どのルートにも魅力的なスポットがあるので
後ほど詳しくお伝えします。
【富士見台高原】初心者におすすめな2ルートを紹介
- その1 萬岳荘経由で登るルート
- その2 ヘブンスそのはらからロープウェイを使って登るルート
初心者向けに最適と思うルートを私の独断と偏見で選んでみました!
詳しいルートと、おすすめしたいポイントを詳しく説明します。
その1 萬岳荘経由で登るルート
おすすめの理由はやはり、何といっても短時間で登れること!
そして萬岳荘にはトイレや休憩する場所、軽食が食べられる、といった
初心者には便利なところがたくさんあります。
私が一番最近訪れた時(2024年9月)時点では、山頂へ向かう途中にあるトイレは
使用禁止と書かれており、使うことができませんでした。
なので、登る直前にトイレを済ませる、
下りてきたら軽食でおなかを満たす、ということができるのも
おすすめポイントです!
萬岳荘のメニューは、コーヒーやチャイ、おでんや鍋焼きうどん等がありました。
(萬岳荘の営業は例年4月末から11月中旬です)
駐車場と出発点はここ!
萬岳荘から登る際の駐車場は、神坂峠駐車場に車を止めます。
駐車可能台数は10台程度とキャパは大きくありませんが、
この駐車場があふれると、みなさん道路の路肩に駐車していきます。
初夏や秋などベストシースンには路肩にびっしりと駐車されている状況に
なることもあり。
神坂峠駐車場に車を止めたら、萬岳荘まで舗装路を歩いていきます。
萬岳荘まではおよそ8分、550mです。
萬岳荘の脇から登山開始です。
出発からしばらくは舗装路を歩き、次第に砂利道になっていきます。
サンダルなどでは足をくじいてしまう危険性がありますが
登山靴でなくても普通のスニーカーで行ける程度の道になっています。
周辺スポット
萬岳荘から登るコースは、岐阜県中津川市側から車で登ってくることになります。
中津川インターから神坂峠駐車場まではおよそ1時間です。
その周辺にあるおすすめスポットを紹介します!
クアリゾート湯舟沢
クアリゾート湯舟沢は、神坂峠から約45分の所にある温泉施設です。
慣れない登山で疲れた体を癒すのにぴったりです!
温泉に入った後は、岐阜県名物の飛騨牛や鶏ちゃん、
ラーメン、うどん、そば、丼ものなどバリエーション豊かな食事処もあります。
温泉だけでも入れますが、温泉のバーデやプールもあるので
水着を持っていくとより楽しめますよ。
ホテルやグランピングも併設されているので
泊りで行くのもいいかもしれません。
ホテル宿泊者はクアリゾート湯舟沢に2日間入場でき、
さらにホテル内には宿泊者しか入れない温泉もあります。
他にも子供の遊び場がかなり充実していますし、
リラクゼーションやコミックコーナーもあり
ゆっくりと疲れを癒せます。
馬籠宿
中津川市の観光スポットと言えば、言わずと知れた馬籠宿です!
神坂峠駐車場から約55分。
2024年10月現在、中央道神坂PAのスマートインター建設のためう回路となりますが
迂回してもそれほど遠くありませんよ。
歴史を感じる石畳の宿場町に、お土産物屋さんやお蕎麦屋さん
五平餅やおやきなどの名物のお店が軒を連ねています。
現在は岐阜県中津川市となっていますが、
2015年に長野県木曽郡山口村から岐阜県中津川市に越県合併しました。
そのため、長野県の名残も多く、長野県と岐阜県の名物がどちらも
楽しめるのではないかと思います。
さらに木曽方面に進むと妻籠宿もありますが
どちらも行ってみるとまた違って面白いです。
カフェ リバーサニー
こちらは、神坂峠駐車場からおよそ50分の落ち着いたカフェ。
川沿いにあり、川の音を聞きながらコーヒーやケーキ、石窯ピザなどを楽しめます。
何を食べてもおいしいし、器やカップもとっても可愛いです。
建物もログハウス風の木の建物でとても落ち着けますよ。
クアリゾート湯舟沢と同様、中津川インターへの帰り道沿いなので
場所的にもとても便利です。
ちこり村
こちらは神坂峠駐車場から約1時間。
中津川インターのすぐ真横にあります。
少し道がわかりにくいかもしれませんが
ナビをセットしてぜひ行ってみてください。
中津川市にあるもやしやかいわれ大根、スプラウトなどを栽培する
サラダコスモという会社の経営で、名前の通りちこりの栽培も
行っていて、このちこり村でもやしやスプラウトなどの販売もされています。
他にも中津川市の名物やお土産などの販売もあり、
オーガニックレストランのバーバーズダイニングでのビュッフェも人気です。
地元のお母さん達が作った野菜中心のヘルシーなメニューが
とっても美味しいですよ。
また、店内にはパン屋さんやちこりを使ったちこり酒の販売もあり。
パン屋さんでは栗きんとん食パンなど地元名物の栗を使った
パンやソフトクリーム、スイーツなども楽しめます。
その2 ヘブンスそのはらからロープウェイを使って登るルート
その2はヘブンスそのはらからロープウェイを使って登るルートです。
おすすめの理由は、ロープウェイでショートカットできることと
ヘブンスそのはら自体も絶景スポットなので、道中ずっと楽しめるからです。
ヘブンスそのはらの施設を使えるのも良いですね!
センターハウスレストランなどもあります。
駐車場と出発点はここ!
駐車場は、ヘブンスそのはらの駐車場に止めます。
冬季はスキー場になるので、駐車場はかなり広く
駐車できないという心配は全くありません。
こちらのルートは、萬岳荘のルートと比べると歩く距離が長くなります。
富士見台高原ロープウェイ~ペアリフト~展望台リフトの順に
およそ30分かけてロープウェイとリフトを乗り継ぎ
展望台から出発!神坂峠を目指します。
3つのロープウェイ、リフトの往復料金は2024年10月現在3,500円となっています。
ヘブンスそのはら展望台でも標高1602mありかなりの絶景ですよ~!
ここで満足してしまいそうになりますが
せっかくなので富士見台高原まで足を延ばしてくださいね!
展望台から萬岳荘までは歩いて50分から1時間程度。
神坂峠からは萬岳荘ルートと合流し、同じように歩いていきます。
周辺スポット
ヘブンスそのはらからロープウェイを使って登るコースでは
長野県下伊那郡阿智村へのアクセスとなります。
東京方面からの方はこちらが良いのかもしれませんね!
ヘブンスそのはら自体も観光スポットですし、
周辺にも魅力的なスポットがたくさんあります。
いわなの森
周辺スポットというか、ヘブンスそのはらの中にあるのですが、
ペアリフトを降りてセンターハウスを抜けたあたりの森の中にあります。
たいへん綺麗な池なので、行きでも帰りでも
時間があればぜひ寄ってみてほしいスポットです。
昼神温泉
こちらも有名な昼神温泉です。
登山で疲れた体を癒してくれます。
登山後に温泉に入ると翌日の疲れが軽くなるような気がしますよね。
昼神温泉に宿泊して登山というのも良いですね!
阿智村は日本一の星空の村というキャッチフレーズで人気です。
ヘブンスそのはらでは、日本一の星空ツアーNight tour を開催しているので
夜はそちらに参加するのもおすすめ。
また、昼神温泉では毎日朝市を開催していますので
お土産や加工品、野菜などを購入するのも楽しいです。
夜も朝も、楽しみがたくさんで体が足りませんね!
日帰り入浴ができる温泉も多数あります。
私のおすすめは、ひるがみの森と阿智の里ひるがみ。
日帰り入浴は、共に大人800円 子供500円となっています。
入浴時間は、ひるがみの森が10時半から20時(最終退室21時)
阿智の里が11時から19時(最終受付18時)です。
温泉は入る時間がない!という方には、朝市広場とひるがみの森入口に足湯もありますよ。
そば処 おにひら
信州に来たらやっぱりお蕎麦!
ということで、私のお気に入りのお蕎麦屋さんです。
昼神温泉内に1店舗、国道153号線沿いに2店舗あります。
季節によって、山菜やきのこ、稚鮎など天ぷらの内容が変わるのもうれしいです。
揚げたてを出してくれるので、美味しくてついつい食べ過ぎてしまいます!
お蕎麦だけでなく売店も充実しており、リンゴや野菜、ジャムや漬物などの
お土産を購入することもできます。
お店のホームページで現在の待ち時間を見ることができるのも便利です。
まとめ:富士見台高原は登山だけじゃない!
富士見台高原の魅力についてお伝えしてきましたが
いかがだったでしょうか?
登山初心者向けの2つのルートをご紹介しましたが、どちらも
午前中早い時間ににサクッと富士見台に登って、その後の時間も存分に楽しめるというところも
おすすめポイントなのです!
軽登山なのでそこまで疲れないので、日帰りでも十分楽しむことができますよ!
このルートで富士見台に登れるのは2024年は11月中旬まで。
冬季は通行止めやスキー場オープンで行けなくなるので
お気をつけください。
ぜひ、360°の大パノラマを見に出かけてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。